FAVORITE CD

個性豊かなEMBGのメンバーたち・・・
彼らをそんな風にしてしまった名盤をご紹介します。
年度をクリックすると、その年入団のメンバーによるお気入りCDを見ることができます。

'21 '20 '19 '18 '17 '16 '15 '14 '13 '12 '11 '10 '09 '08 '07 '06 '05 '04 '03 '02 '01 '00 '99 '98


きっしー

First Love / 宇多田ヒカル

もともとはロックというよりR&BとかJamiroquaiのようなACID JAZZとかが好きで、小学生の時に買ったUSBのWALKMANでよく聴いてました。その時からベースの音やリズム、タイム感に魅力を感じてました。


PARALLEL LIVES / Nothing's Carved In Stone

初めて聴いたのはちょうど高校受験前の中学3年夏ぐらいでして、もう衝撃的でした。それまでの自分がイメージしていたベースの印象がガラッと変わりました。ベーシストの「日向秀和」に惚れた瞬間の1枚でしたね。凄く自由というか、ストレートに自分のやりたい事やってるなぁと。話は変わりますが、最初ベースを始める前は小学生の時からアコギをよく弾いてました。その内に聴き過ぎてついにベースを始めたくなって、無事に公立高校に合格した後Fender japanのベースを買って練習し始めました。


MYTH & ROID

このグループはアニメReゼロのOP,EDを担当したことで一躍有名になりました。インダストリアルロックというジャンルで打ち込みとハードなギターのリフを織り交ぜたのが特長です。コンポーザーはアニメ「けいおん!!」のOPである「GO!GO!MANIAC」を作曲編曲した事で有名な「Tom-H@ck」という方です。毎回ギターのリフがかっこよすぎます。このグループはまだデビューして1年目なのでこれからも期待できるアーティストです。

せきわ

Mac Demarco『Salad Days』

いつでもどんな気分にも合うだらだらローファイ・ポップ。ビザールギターのチープな音色と後半にかけて少しずつサイケデリックになっていく展開が素晴らしい。中毒性高いです。


The Streets『A Grand Don't Come For Free 』

イギリスのラッパー、マイク・スキナーのセカンドアルバム。UKガラージュの流れを汲む洗練されたトラックにコテコテのブリティッシュアクセントのラップを乗せ、お金も夢もなくふらふらしている労働階級の若者の日常を描いています。アークティック・モンキーズをはじめ、歌詞の面で後続のラッパー、バンドに与えた影響は絶大です。


Cocteau Twins『Heaven Or Las Vegas』

シューゲイザーやドリームポップのすべての始まりともいえるコクトー・ツインズのもっともポップに振り切った作品。このバンドが属していた4ADというレーベルは本当にハズレがないと思います。


Gorillaz『Plastic Beach』

ヒップホップを聴きだすきっかけになった一枚です。豪華すぎる参加アーティストたちをまとめ、統一感をもたせたアルバムに仕上げるプロデューサーとしてのデーモンの才能を感じられます。


Dirty Projectors『Swing Lo Magellan』

前作『Bitte Orca』は実験性を奇妙なポップセンスでまとめ上げた傑作でしたが、このアルバムではフォークに立ち返っています。00年代のUSインディのなかでも難解さを感じさせないところがこのバンドはすごい。2曲目About To Dieでのリズムとコーラスをぜひ聞いてみてください…。今年出るらしい新作が楽しみです。

梅ちゃん

Scorpions /『Sting in the Tail』

2010年リリースの最近のアルバム。一曲目の"Raised on Rock"のリフを聴いた瞬間ものすごい衝撃が走り、「エレキギターかっけぇ~」ってなって、中1の僕はハードロックに目覚めギターを始めた。スコーピオンズは西ドイツ出身のバンドで、ボーカルとギターに関してはもう68歳の高齢者やけど、去年行ったライブでは信じられんくらいエネルギッシュなパフォーマンスしててビックリした。ちなみにフライングVを買おうと思ったのはリズムギターのルドルフシェンカーがVを使ってて憧れたから。


AC/DC /『Back in Black』

ベタやけど、やっぱりこのアルバム神ってる!家にあった父のレコードで初めて聴いたAC/DCがこのアルバムで、第一印象は「何じゃこの単調で無機質な音楽は...」。でも何回も聴いてるうちにどハマりして、全アルバム揃えるぐらいに好きになった。EMBGに入るきっかけになったのも新歓ライブでやってたAC/DC!自分の葬式で流して欲しい曲は"Hells Bells"なんで、僕死んだらかけて下さいね。


KISS /『ALIVE Ⅳ』

アメリカのライブバンドKISSとメルボルンシンフォニーオーケストラがコラボした4作目のライブアルバム。彼らのライブはいつも"Rock'n'Roll All Nite"でしめると決まってる。『ALIVE Ⅰ』『ALIVE Ⅲ』にも同曲は収録されているが、このアルバムのが一番好き。オーディエンスとの一体感がハンパなさすぎる一曲で、いつかは自分もこんな感じの楽しいライブをしたいと思うようになった。


TOTO /『Isolation』

よくトイレで見かけるTOTO(東洋陶器)じゃないよ。トトはロサンゼルスの最強のスタジオミュージシャン仲間が結集してできたバンドで、便器ではありません。前作『TOTO Ⅳ』では"Africa"などの大ヒット曲を出したが、このアルバムは極端なハードロック仕様にしてしまい前作に比べると失敗に終わった。でもトトのそういう所が大好き!スティーブルカサーのディストーションギターに加えてトトらしいメロディアスなシンセサイザーが曲の完成度を高めててたまりません!イチオシの曲は"Endless"。


Def Leppard /『Viva! Hysteria』

イングランド出身、デフレパードの超ヒットアルバム『Hysteria』(1987年)を完全再現したライブアルバムで、初めて自分のお小遣いで買った記念すべき一枚。『Hysteria』自体は美しすぎるコーラスや電子ドラム、シンセサイザーなどによってすっごく完成されたアルバムで大好きなんだが、いまいちギターの激しさに欠ける。そこで実際にライブではどう演奏されてるのかがこのアルバムで分かる。聴くともうピッキングハーモニクスかましまくり、音歪ませまくりと想像以上に激しくて益々デフレパード好きになった。"Pour Some Sugar on Me"だけでも聴いて欲しい!あとボーカルのJoe Elliottが激太りしてオバちゃんみたいになってるんで興味あったら調べてみてね。

もっこ

Let It Bleed / The Rolling Stones

半世紀以上活動していてるストーンズの多数の作品の中でも個人的にはこれが最高傑作です。特にロバートジョンソンのカバー曲である”Love In Vain”は大好きな曲です。イントロのアコギからして泣けます。シンプルで哀愁漂う歌詞に、ミックの能天気なボーカルがなぜかマッチします。さらにスライドギターとマンドリンソロまであって、泣けないはずがありません。ちなみにストーンズ結成時のリーダーであるブライアン・ジョーンズは、このアルバムの制作途中で脱退し、その約一か月後に亡くなっています。そういう点でも、ストーンズファンにとっては思い入れが深い一枚です。


Moanin’ in the Moonlight / Howlin’ Wolf

聴こうと思ったきっかけは、ストーンズがハウリン・ウルフの大ファンだったからです。それまでブルースはつまらないと思っていた自分を見事にぶん殴ってくれました。ハウリンのただでさえ強烈なダミ声が、当時のお粗末な録音環境ゆえの音割れと相まって、何とも言えない渋い歪みを生んでいます。一曲目のアタマの唸り声は、まさしく狼の遠吠えそのものです。


LIVE ALL SOLD OUT / THE BLUE HEARTS

小6のクリスマスの朝、目覚めると枕元にはブルハの3枚組CD-BOXが!ロックを全く知らない少年がブルハを聴いてハマらないわけがなく、お年玉をはたいて近所のブックオフで買ったのがこのアルバムです。今でも当時の美しくて情熱的な心を取り戻したいときに聴いてます。それにしてもこのサンタ、自分の趣味丸出しですね。


Made In Japan / Deep Purple

ロック界最高のライブアルバムといえばやはりこのアルバムでしょう。ギタリストなら誰でも一度は弾きたいと思うようなリフやソロのオンパレードです。卓越した演奏技術、独特なトーン、クラシック風のフレーズなどなど、リッチー先生らしさを隅から隅まで堪能できます。


Whatever People Say I Am, That’s What I’m Not / Arctic Monkeys

ガレージではやっぱりこれが一番好きです。今の自分と変わらない年齢でこれを作ったとは、凄すぎます。受験期にめちゃくちゃ聴いていたせいで、今でもこれ聴いてると机に向かいたくなります。間違いなくじっと椅子に座って聴くような音楽ではないですがね。

さや

All My Loving / The Beatles

バンド好きの原点、というか起源。母がビートルズ大好きで、小さい頃よく車の中でかかっていました。アルバムを選びきれなくて、一番好きなこの曲を選びました。この歌詞が良いだとか、この音が好きだとか、そういう細かいところは知らない。語感や旋律や構成、全てに対して、なんだか分からないけどビビッとくるものがある。いつ聴いても親しみやすいサウンドに、もう10年以上虜になっています。


JPN / Perfume

出会えて良かったと一番思うのはPerfume。音楽だけでなくダンスも好きになったきっかけでもあります。初めて広島グリーンアリーナでライブを見たのがJPNのツアーだったのでこの一枚。もはや彼女達は音楽という枠を超えた、芸術家だと思う。最近はパキッとしたカッコいい曲が盛り込まれたアルバムが多い中、エレクトリックとナチュラルを持ち合わせた可愛い「歌」が多いのがこのアルバムの最大の特徴です。


パノラマ / パノラマパナマタウン

思考の断片や唐突に浮かび上がった考えを、取捨選択するくらいなら全部入れちゃえばいいじゃない。ダサカッコいいバンドです。世界最後になる歌は、こんなもんでは伝わらないかもしれない。


NEW WORLD / LEGO BIG MORL

とても不思議だけど、生で聴くたび生きてて良かったと心の底から感じます。Vo.&Gt.が上手、Gt.が中央、そして下手のBa.がレフティで視覚的にも面白いしバランスも良い(ネックが外側に向いてる感じ、なんか良くないですか?笑)。NEW WORLDは遠く広い空間を想像させるものがあって、その名の通り行ったことのない世界にいるような。真夜中にシャッフルせず流すと、宇宙を旅してるみたいで気持ち良いです。眠れない夜には、羊を数えてくれます(夢中夢の羊より)。


Place To Be / 上原ひろみ

最後はピア二スト。中1の頃、母にこのアルバムのコンサートに連れて行ってもらいました。弾くのも聴くのもクラシックばかりだった私にとって、新たな衝撃でした。一つ一つの音に魂があって生きていて、楽しさが音からも全身からも伝わってくる。このアルバムでは彼女が実際に行った場所をもとに曲にしているのですが、私が一番気に入っているのは3部作”Viva! Vegas”。3作目のThe Gamblerがとにかくカッコいい。そして彼女のアドリブ演奏には息をのむばかりです。

ちりてりあ

Bon Jovi 『Bounce』

物心ついて初めて好きになった曲はBon Joviの「It's My Life」だと思う。幼少時に母親と車で聴いて以来、今につながる全てをブン投げてきたアーティスト。商業ロックだ何だと言われようと良いものは良いんだよ関係無ぇ。好きな曲はいろいろあるけど散らばってるので、一番よく聴いていたこのアルバムで。


DEAD END 『shambara』

ヴィジュアル系の原点にしてジャパニーズ・メタルの頂点。このアルバム抜きには何も語れない、そんな一枚。ラストを飾る「I CAN HEAR THE RAIN」のイントロのギターを聴いて涙を流せない人間はいないのではなかろうか。


DIR EN GREY 『ARCHE』

飽くなき進化を続けるうちに、ヴィジュアル系にもメタルにもプログレにも分類できるようでできず「DIR EN GREY」としか形容しようのなくなった彼らですが、このアルバムが一番全ての要素を含んでいると思います。全ての人に「これがDIR EN GREYだ」と胸を張っておすすめできる名盤です。私がデスボイスというものを出してみようと思った主なきっかけもこのバンドです。高校時代、自宅のお風呂で「DIFFERENT SENCE」の練習をしたり、お昼の校内放送の時間にDIR EN GREYなどのV系やメタルの曲をかけてイキり散らしたりしたのが立派な黒歴史として思い出されますね。20歳を目前にして未だに厨二病が治らない私ですが、今でもVoiceの京さんの歌唱やステージング、世界観などには影響を受け続けています。


sukekiyo 『IMMORTALIS』

先述したDIR EN GREYのVoice、京を中心に結成されたバンドの1stアルバム。静けさと激しさ、美と醜、狂気とエロス、全てを足して全てで割った世界が、濃密な和の空気の中で繰り広げられる。後は聴いた貴方が感じてください。


Conjure One 『Conjure One』

最後は毛色の違うものを。ネットで紹介されてるのを見て、何となく惹かれるものがあって高校の頃に聴いてみた。民族音楽を思わせるテクノ調のメロディーに女性ヴォーカルの美麗な声が絡みつくアルバム。聴けば最後、めくるめく世界へトリップさせてくれる。

トミー

Aja - Steely Dan

コードサイコロで決めてる説でお馴染み、Steely Dan。Ajaのドラムソロでスティーヴガッドを知りました。あんなん腕4本ないと無理


Massage from The Godfather - James Taylor Quartet

UKジャズ・ファンクの頂点ユニット、JTQ。オルガンがめちゃめちゃ心地よい。Side Steppingが一番好き


バンドを始めた頃 - the SALOVERS

俺がバンドを始めるきっかけになったバンド、サラバーズ。古舘伊知郎の息子、佑太郎がクソイキリ坊っちゃま学校の幼馴染と組んだ青春ロック要素しかないバンドです。このアルバム全部良いけどSAD GIRLがエモすぎる。思い出が詰まりすぎてて書いてたら死んでまう


君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命 - 銀杏BOYZ

特にコメントはないです。けどこれも思い出詰まりすぎてシリーズです。あの頃の峯田はどこへやら…


Legend - Bob Marley & The Wailers

ジャマイカのレジェンド、ボブマーリーの名盤。ボブマーリーの歌詞ってほんまにフランクやねんけど、特にis this loveがエロいなぁ、新婚旅行ジャマイカ行きたい

ダイナ

Absolution/Muse

イギリス発の3ピースロックバンドMuseの3rdアルバム。Museはどんなマイナーな曲でもイントロドンできるくらい好きで、どのアルバムも最高ですが、ここでは『過剰の美学』というよくわからんキャッチコピーをつけられ最高傑作と名高いこれを。迫力あるボーカル、ファジーで力強いギターリフ、誰しも食いついてしまう鮮烈なベースサウンド、安定しかつ曲を盛り立てるドラム、裏で支えるシンセサウンド、どれを取っても最高です。受験勉強サボって見に行ったフジロックかっこよかったなぁ………!


A Dramatic Turn Of Events/Dream Theater

プログレッシヴメタルバンドの原点にして至高、Dream Theaterの11作目。結成時からのバンドの要であったドラムのマイク・ポートノイが脱退し、マイク・マンジーニが加入して初のアルバムです。エモーショナルなポートノイに対しよりヘヴィで正確なマンジーニは機械のようだと色々言われたアルバムですが、この頃勢いづきだしたDjentムーヴメントをドリムシらしく取り入れたりなどしたレベルの高い作品です。変態チックな曲からいぶし銀のインストを味わえる曲まで揃ってます。僕は卍のバスドラに情緒を感じるよ…


Periphery Ⅲ: Select Difficulty/Periphery

低音弦でジェンジェンやるDjentムーヴメントの立役者Misha Mansoor率いるPeripheryの3rdアルバム。1stは武田さんが、2ndはやなしさんが紹介されているので僕は3rdを。『難易度を選択してください』というオタク丸出しの副題をつけられたこのアルバムは、前2作と比べて評価は低いですが、ヘヴィなリフを基調に落ち着いた展開も目立ち、聴きやすいアルバムになっています。『The Way The News Goes…』のリフは必聴。Mark Holcombのリフ最高やで。


Is There Love In Space?/Joe Satriani

ロックギターインスト界の雄にしてかのSteve Vaiの師であり、G3を率いるJoe Satrianiの10作目。かつてDeep Purpleからリッチーが脱退したとき代役に立てられたほどの実力を持つ彼の数多ある作品の中で一番好きです。様々なエフェクトを使用したタイトル通りの宇宙的サウンドが楽しめます。オススメは『Searching』。


ワールド ワールド ワールド/ASIAN KUNG-FU GENERATION

最後は趣向を変えて邦楽。アジカンは『未だ見ぬ明日に』が至高だと思ってるんですが既に書かれていた…という事で次点。かなりメッセージ性が強い歌詞と情緒を秘めたリフで最後まで突き抜けます。アジカンの中では最初から最後まで通しで聴いてほしい作品。

塩貝

BUMP OF CHICKEN / 『orbital period』

自分がロックにはまるきっかけがBUMP OF CHICKENだったのだが、そんなバンプを好きになる前からよく聴いていたのがこのアルバム。その当時、バンプファンの兄が親の車にこのCDを持ち込んでは車内で流していた。まだバンプに興味も無かった自分だったが、それでもこの作品のの素晴らしさはひしひしと伝わってきた。同じ世代のファンなら、きっとこのアルバムに思い出がある人も多いはず。


Base Ball Bear / 『新呼吸』

ベボベといえば『青春』、というイメージが強いかも知れないが、このアルバムはそのイメージを突き詰めたような作品である。学生時代の悶々とした感情や甘酸っぱい初恋の思い出など、このアルバムには青春のすべてが詰まっている。さらに、今でも本人たちがライブの定番曲として演奏している曲も多く収録されているので、これを聴けば次のライブがより楽しめることは間違いないだろう。

みーやん

フジファブリック『FAB FOX』

僕が愛してやまないバンド、フジファブリックの2ndアルバムです。このアルバムに収録されている『銀河』を聴いてギターを始めたので僕の原点ともいえるアルバムです。どの曲も個性的で、志村正彦の変態性が一番出ているアルバムだと思います。問題点を一つ上げるとしたらジャケがシンプルにダサいとこですかね。


ゆらゆら帝国『3×3×3』

The・ジャパニーズサイケ。日本最強のスリーピースですね。このバンドから受けた影響は半端ではないです。坂本慎太郎のファズギターに魅了されて一時期ゆら帝しか聴いていませんでした。『発光体』『Evil Car』などで聴けるファズギターソロはもはやドラッグです。


andymori『andymori』

和製リバティーンズことandymoriの1stアルバムです。12曲入り32分というthe初期衝動な一枚。思い立った時に気軽に聴けるので人生で一番よく聴いてるアルバムかもしれません。2nd『ファンファーレと熱狂』も素晴らしいですがそっちはエモすぎて迂闊に聴けないので1stを選びました。疾走感ある『FOLLOW ME』『everything is my guitar』や涙を誘う『ハッピーエンド』『誰にも見つけられない星になれたら』などなど、本当に捨て曲が一曲もない素晴らしいアルバムです。春先から初夏にかけて日向ぼっこしながらこれを聴くと天国へ行けます。


クウチュウ戦『プログレ』

プログレ部やってるからには四大から一枚挙げるべきかなとも思ったんですが敢えてこのアルバムを選びました。お金がなくて音源はツタヤのレンタルで仕入れていた僕が人生で初めて買った一枚。タイトルの通りプログレッシブで最高です。このバンドのワンマン見るためだけに去年東京まで行きました。その時にこのアルバムに収録されている『佐知子』をやってくれたのですがもうね、ほんまによかった。『白い十代』も5分と短いながらにもめちゃプログレだしエモいのでみんな聴いてください。最近は『koochewsen』に改名してポップソングばかりやるようになってしまいました。絶対に許さん。

はましゅう

ELLEGARDEN/Don’t trust anyone but us

ELLEGARDENのほぼ原点にして頂点だと思っています。エモい。「Middle of nowhere」「Lonesome」などが好きです。


Larry Carlton/Fingerprints

受験生時代ずっとループさせて聞いてました。こんなに癒されるCDなかなかないですね。


Pat Martino/Cream

ジャズらしいジャズではないですが、とにかくギターの音が気持ちいいです。「Blue Bossa」のこの雰囲気は他のミュージシャンでは味わえません!


椿屋四重奏/TOKYO CITY RHAPSODY

大人の色気がムンムンする椿屋四重奏の3rd albumです。このころはギターの安高さんが加入していて、そりゃもうとても好きです。「恋わずらい」「LOVE 2 HATE」などが好きです。


SUPER BEAVER/未来の始め方

憂鬱になったら聞きます!!一曲一曲の歌詞も曲も丁寧に作られていて素晴らしいです!!「歓びに明日に」「その日を待つように」などをよく聞きます。

さみ

Paramore / Paramore

高校の時にThat what you get の海辺でのライブ映像を見てからはまりました。ライブパフォーマンスがパワフルだし、ヘイリーがとにかくかわええ。受験期にはLast hopeにめっちゃ助けられたのでこのアルバムを選びました。こっからMarmozetsやThe Pretty Recklessなどなど力強い女性ボーカルのパンク・オルタナ系洋楽にどんどんはまっていきました・・・・・
       

独立前夜 / 石崎ひゅーい

高1の春くらいかな、Mステで夜間飛行を歌う彼をたまたま見て衝撃を受けてからずっと聴いてます。日本で最もリスペクトしてるシンガーソングライター&ボーカリスト。クソマザコン野郎ですが、天国の母への歌がなんとも心に響きます。
       

路上集1号 / 川嶋あい

川嶋あいは、あいのりの「明日への扉」作詞作曲の女性で、I WISHというグループでも活動していました。小3のときに初めてライブというものにいきましたが、それが川嶋あいのライブでした。美空ひばりと並ぶ、人を癒す効果のある珍しいビブラートを持つ歌声らしい。川嶋あいから、片平里菜、まきちゃんぐ、関取花、笹川美和などの女性シンガーソングライターをよく聴くようになりました。彼女たちはめちゃいい曲多いのに何故か人気あんまでやんしEMにもあんまこういう系好きな人おらん?からぜひ聴いてほしいなぁ
。        

Termination / 9mm Parabellum Bullet

最初のPsychopolisから、だんだん速くなるやつで有名なPunishmentまで、なんかダサいけどなんかかっこいいし中毒性ある。なんだかんだ高校時代は一番ライブ行った。最近は曲名の厨二感がより一層増してるし、滝さんがだんだんしゃべらなくなってるから心配。9mm知ってから、ギターの音がけっこうヘビーなバンドも聴けるようになって、今に至る・・・。
       
       
マジックディスク / ASIAN KUNG-FU GENERATION

中学生のときベスト出た直後ぐらいからずっと聴いてて私の下半身はアジカンでできてると言っても過言ではない。ギタボに憧れを持つきっかけのバンド。親の反対を押し切ってまで高1の時に横浜の10周年ライブ行ったなあ・・。ゴッチは思想強いし、歌詞とかは未だによくわからない部分が多い。けど、聴き始めた頃から今までずっと喜多っちのギターは胸にじーんとくるし、ゴッチの歌声の必死さもよい。山田さんは片平里菜プロデュースするし、伊地知さんはイケメン。マジックディスクを選んだのは一番再生回数が多かったから。青空と黒い猫・さよならロストジェネレイションがめちゃ多かった。アジカンは語りきれないからとりあえず好きな人は一緒に語りましょう。

まさやん

Hate Crew Deathroll (2003) / Children of Bodom
      
ワイの青春。お陰様で散々な高校時代だったわ。フィンランドの大地が産んだメロデス四天王の一角(と個人的には思っている)、Children of Bodom。メロディック・デスメタルといえば?って新宿のOLに訊けば間違いなくチルボドって返ってきます。Masterpiece。とはいっても純・メロデスというわけではなく、ドロップチューニングでエッジの効いたリフをズガズガかましてくる感じのメタルコアに接近した感じのアルバム。初期はもっと臭かったんだけどな。個人的名曲は”Needled 24/7”, “Bodom Beach Terror”, ”Angels Don’t Kill”, “Hate Crew Deathroll” あたりかね。ハズレはないです。
       

Mindtricks (2011) / Disarmonia Mundi
       
チーズで食あたりを起こしたエットレ・リゴッティというイタリア人美少女が特殊能力を開眼し、あらゆる楽器を高レベルで演奏できるようになった上におっさん化した結果生まれたのがDisarmonia Mundiというプロジェクトです。音像はモダンな正統派メロディック・デスメタル。しかしながらエレクトロニカっぽい要素を取り入れるなど意外とポップ。あとサビにちょいちょい挟んでくるメロディがくっっっっっっっっっっっそエモいです。お前ホントにメタル出身なのか?実はMineralとか好きだろ。オススメ曲は”Mindtricks”, “Nihilistic Overdrive”, “Last Breed”, “Ringside Seat To Human Tragedy”です。パンテラのカバーは微妙。
       
      
Grand Unification (2005) / Fightstar
       
元Bustedのチャーリーの別のバンドです。エモエモのエモ。ジャンルに当てはめてしまえばまあエモってことにはなるんですが、曲によってはエモのスケールに収まらない壮大さを演出したりもしています。MONO好きな人なら多分好き。というか当の本人がMONO好きすぎてこのアルバムに ”Mono” って曲を収録してしまっています。かわいい。あと日本のアニメ、特に新世紀エヴァンゲリオンが好きで、このアルバムには全面的にその影響が散りばめられています。このアルバムには入ってないんですけど ”Unfamiliar Ceilings” とか “Shinji Ikari” とかいう曲も作ってます(エヴァ好きな人なら多分分かる)。かわいい。ちなみに僕もエヴァが好きです。オススメ曲は ”Sleep Well Tonight”, “Mono”, “Wake Up” です。でも ”Mono” が頭一つ飛び抜けてるとは思う。
       
       
My Arms, Your Hearse (1998) / Opeth
       
言うまでもないんですがスウェーデンが生んだ神々の神聖なる遊び、それがOpethです。他にも黒水公園とか名盤は山ほどあるんですがあえてのこのアルバムです。何が良いって説明は無理。曲がいい。詞もいい。コンセプトアルバムなのでストーリーも良い。恋人を遺して逝ってしまった男が、幽霊となって彼女の姿を見ている。はじめは悲嘆に暮れる彼女であったが、次第に彼女は男のことを、男への愛を、忘れていく。そんな彼女の姿を見ている男の霊の、その心の中で、彼女への愛は憎しみへと変わっていく。そしてついに男は彼女の目の前に姿を現す。しかしかつての恋人はそんな男を怪物を見るような目で見、そして短剣を男に向け、逃げ出した。もうどうすることもできないと悟った男は静かに無へと帰る。そしてその跡にはまばゆい朝日が差し込む-。あかん泣いてまう。とりあえず聴いて。全曲。
        
        
Translating the Name (2003) / Saosin
        
言うまでもない激エモ号泣バンド。S.A.O.S.I.N. この文字列を見ただけで涙が溢れてくる。やっぱアンソニーじゃなきゃダメだよ。いやコーフも素晴らしいんだけどさ。あかん文章が破綻しそうになってきた。Seven Yearsは勿論なんだけど全曲いいよ。短いしアルバムで聴いて。
       
あべ

Straight Outta Compton (1988) / N.W.A.

80年代に「アメリカで最も危険な街」と言われたコンプトンにてEazy-E、Dr. Dre、Ice Cube等のメンバーで結成されたヒップホップの伝説グループ。N.W.A.とはNiggaz Wit Attitudes(主張する黒人たち)の略。警察とギャングの激しい抗争によって毎日のように人が死んでいき、黒人は街を歩いているだけで警察から不当な制裁を受ける、そんな街で彼らはその日常を描き、暴力によってではなくヒップホップの力で世界を変えていきます。彼らのその過激なスタイルはギャングスタ・ラップと呼ばれ、『Fuck The Police』は警察を過度に挑発する曲としてFBIから警告を受けるほどのものとなります。2015年に公開された同名の映画もおすすめです。
"You are now about to witness the strength of street knowledge."


Future Days (1973) / Can

クラウトロックとは60年代末から西ドイツに登場した実験的バンド群のことで、ジャーマン・プログレとも呼ばれていました。その中でもCanはダモ鈴木という日本人が在籍していたことでも有名です。本作は『Tago Mago』と並んでCanの最高傑作と称されることもしばしばですが、このアルバムを最後にダモ鈴木は脱退してしまいます。そのミニマルな音楽性やアンニュイなボーカルは、後のパンクやニューウェーヴなどのシーンに多大なる影響を与えました。クラウトロックには他にも個性豊かなバンドがたくさんあるので、一度その沼にどっぷり浸かってみてはいかがでしょう。


Rocky Ⅳ (1985) / Various Artists

「ロッキー」シリーズ4作目のサウンドトラック。映画自体はシリーズ最高の興行成績を達成しエンターテインメント作品として成功した一方で、「MTVのミュージックビデオのようだ」「ただの反ソプロパガンダ映画である」などの批判も受けました。しかし、本作で用いられた挿入歌はどれも素晴らしく名曲揃いです。 サバイバーやジェームス・ブラウンといった豪華アーティストが参加し、当時流行りのシンセサイザーを多用したサウンドに仕上がっています。 このアルバムを聴くと、映画の名シーンの数々が思い浮かんできます。


Please Mr. Lostman (1997) / the pillows

商業的にどん底の時期にあったthe pillowsが「音楽業界への遺書」として出したアルバム。皮肉にもこの作品が成功したことにより、その後彼らは日本のオルナタティブ・ロックバンドとしての地位を確固たるものにしていきます。そのシンプルなサウンドや孤独な世界観を綴った歌詞は深く心に突き刺さります。シングルとしても発売された『ストレンジカメレオン』や表題曲『Please Mr. Lostman』を初めて聴いたときは、The Beatlesの『Yesterday』や『Let It Be』を初めて聴いたときのような心の震えを感じました。


The Stone Roses (1989) / The Stone Roses

「『アイ・アム・ザ・レザレクション』よりクールなブレイクダウンなんて絶対に見つからないね。」「80年代は気が滅入る時代で、このアルバムは80年代の終わりを宣言しているんだ。」「誰の人生にも通過儀礼的なアルバムってのが間違いなくあって、今の俺たちはそのリストにいる。」「いまだに自分のやった仕事の中でベストの一つだと思ってるよ。」「すごく美しいし、ローゼズというバンドがどういうバンドなのかを完璧に表していた。サイケデリックな鋭さとメロディ、つまりローゼズらしさのほとんどがあるんだ。」「俺を含めバンドをやってるヤツ全員が2枚しかアルバムを作ってないとして、そのうちの1枚があのデビュー作だったら、俺はそれで大喜びだね。」「ドラムはどの曲でも最高で、みんな魅了されるね。レニは天才だよ。」

木次

プロトタイプ ナナクジャク / sasakure.UK

確か人生で初めて自分で買ったCD。この人のアルバムでたぶん一番有名なのは1stメジャーの「ボーカロイドは終末鳥の夢を見るか?」ですが、これはその次に出した同人(自主制作)アルバム。変拍子と複雑な和音・コード進行を駆使してチップチューンやボーカロイドの無機質さを操りつつ、一方でポップさも忘れない。そしてそこに添えられる寓話的なSF文学的作品世界が最高。サビで激昂する2曲目や、「雨ニモ負ケズ」をモチーフにした8曲目など、どれも音と歌詞の"しんわ"性が面白い。ちなみに中島敦の「山月記」を題材にした4曲目「タイガーランペイジ」が同氏プロデュースのバンド「有形ランペイジ」の由来でもあります。


PHASE2 / Fear, and Loathing in Las Vegas

初期のハードコアとダンスミュージックをツギハギしたような曲調から、徐々に貪欲に色んなジャンルを取り込んで拡大していくキメラのような音楽性のバンド、なんとかかんとかラスベガス。その中でも一番バランスが良いかなぁと思うのがこのアルバムです。アルバム全体のイントロとなる、ピアノの速弾きが印象的な1曲目からのブチ上がるダンスチューン。BPM230のスラップベースとキーボードソロが印象的な4曲目。7曲目ではミクスチャーで風味付けしてみたり、8曲目ではこれまで以上にカオティックな曲調で攻めてみたり。最後の「Stay as Who You Are」はダークな雰囲気で始まり、エモーショナルなパートを経由してアルバムジャケットのような宇宙空間へ飛び立つドラマチックな展開。好きです。


アザレアの心臓 / トーマ

米津玄師と違って、こっちは難しい単語を使った歌詞を無理矢理複雑なメロディに詰め込みまくってて、めっちゃ歌いにくくて気持ち悪いです。そこがいいんですけど。世界観的には頽廃的な世界観とでも言いますか、とにかく廃墟とか好きなんでしょうね。曲のタイトルにも「九龍」とかついてますし。(よく分からない人は「九龍城」で検索してね) 僕も廃墟とかは好きなので琴線に響くものがあります。CDに収録するにあたって、なぜか某動画サイトの原曲からメロディやら構成やらゴッソリ変えちゃってる曲もあってファン的には賛否両論なアルバムです。そこらへんは僕も原曲のほうが好き。基本ボーカロイドの曲ですが何曲かは本人が歌ってます。ちなみにトーマ本人はこのアルバム出してしばらくしてからネットの海から姿を消しました。なんで?


Milliontown / Frost*

透明感のあるプログレ。初めて一曲目をたまたまネットで聞いたとき、めっちゃ鳥肌立っちゃって。イントロの7拍子なピアノリフからのバンドがインしてくるところ最高。そのあとの理不尽な転調とかも好き。それでいて冬の澄み切った空を飛んでる感じの解放感があります。5曲目2:55のギターソロとか6:47からのパートもなかなかカッコいい。そしてなんといっても6曲目の26分の長尺曲ですね。なんていうか、ジャケットが真冬の深夜の電話ボックスなんですけど、その雰囲気にマッチしててとてもよいです。とにかくいっぺん聞いてみて。


The Planet / Gustav Holst

クラシック。邦題:組曲「惑星」。CDというか曲ですけど、本当に好きなので紹介。曲順は火星→金星→水星→木星→土星→天王星→海王星。それぞれ中二っぽい副題がついてます。「木星:快楽をもたらす者」はめちゃくちゃ有名なので、一部のフレーズはみんな聞いたことあります(断言)。一度通して聞いてみてね。「火星:戦争をもたらす者」も結構有名。「金星:平和をもたらす者」は癒し系なので寝るときにちょうどいいです。次の「水星:翼のある使者」がアップテンポなので目覚めちゃうけど。「土星:老年をもたらす者」は人生の最後、大往生って感じです。で、僕のイチオシはラスト2曲「天王星:魔術師」と「海王星:神秘主義者」です。天王星は仰々しくて禍々しい感じがとても好き。海王星はラストの女声コーラスがフェードアウトしていくところとか、とにかく神秘的でいい。コンサートでは開場のドアを開けて外でコーラス隊が歌いながら徐々にドアを閉めてフェードアウトするそうです。ちなみに後に別の作曲家が「冥王星」とか「ケレス」なんかを追加してますがホルスト作曲ではありません。

後藤

Let it Bleed/ローリングストーンズ

世の中には「ジョンとポール」とか「ボニーとクライド」とか「浜田と松本」のようなステキな相棒関係がありますが、僕が一番かっこいいと思っているのがローリングストーンズの「ミックとキース」です。ジジイになった今でもめちゃくちゃ絵になります。スカスカでヨレヨレで腰にくる曲が続いた最後に、「欲しいものに限っていつも手に入らない(You can’t always get what you want)」と優しく歌われて、高校生の僕は泣いてしまったものでした。図書館で借りて初めて聞いたんですが、汚い歌詞カードに甲本ヒロトが書いたライナーノーツがついていて、僕のヒーローとヒーローがつながった!と感動したものです。ヒロヒロうるさいな。この時期のストーンズのアルバムは全部好きですが、特に思い出深いのでこのアルバムについて書きました。ビートルズのアルバムを挙げてませんがビートルズも同じくらい好きです。ミックとキースはどっちが浜田でどっちが松本かとかは考えないでください。


Twistin' the Night Away/サム・クック

集中力がないので50分を超える長さのアルバムは聞き通すのが辛いんですが、その点このアルバムは30分で終わります。時間の短さは置いといても、サム・クックの歌声は甘く、激しく、かっこいいです。踊れます。アレサ・フランクリンやオーティス・レディングらのソウルシンガー達に与えた影響も大きいです。「ツイストで踊り明かそう」という邦題も好き。「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」とか「殺人病棟」とか、面白い邦題を紹介する「なんでもやりたい邦題(仮)」っていう雑誌のコーナー誰かくれませんかね?


Raw Power/Iggy and The Stooges

デヴィッド・ボウイがミックスしたバージョンとイギー・ポップ本人がミックスしたバージョンがありますが、僕はイギー・ポップバージョンが好きです。音がデカイので、家で聞いているとうるさいと苦情を言われたものでした。ヘロイン中毒でヘロヘロになっていたところをボウイに助けられてリリースされたエピソードも含めて好きです。 ヘロヘロうるさいな。“Search and Destroy”(物騒なタイトル)に始まり、「早すぎたパンク」と呼ばれるような荒々しい曲が続くなかで、ちょいちょいルーツ的な部分が見え隠れするのも面白いです。ジャケットからも危ない人の匂いしかしませんが、イギーのステージパフォーマンスはアンソニー・キーディス、甲本ヒロト、江頭2:50と多くのスターにも影響を与えています。


毛皮のマリーズ/毛皮のマリーズ

はじめて勧められた時はなんだこれ?と思ってスルーしましたが今では大好きです。アメリカやイギリス、そして忌野清志郎やヒロトマーシーといった日本のロックンロール(「アルバム」という括りなので入りませんでしたが大好きです)まで消化しつつ、時に強烈に私小説的な、時に美しい物語を聞かせる文学的な歌詞が魅力です。「知らない街に降りしきる5月の雨 もうこれ以上悪くなることは何もない」なんて泣かせてくれます。明らかに名曲と名曲をつぎはぎして作った曲もけっこうあり、ロックンロールの歴史をたどるほどに「いやあの曲これのパクリだったんかい!」と気づけるようになって二度おいしいです。ちなみにイギーポップつながりで言うと初期のマリーズは「東京のストゥージズ」と呼ばれていたそうです。本当か?ボーカルの志磨遼平が、マリーズ解散後に始めたドレスコーズもおすすめです。でも今は志磨遼平以外全員脱退してます。ドレスコーズというかドレスコード。


hospes/MC松島

せっかくヒップホップにかぶれているので一枚紹介させてください。北海道在住、インターネットでドカドカ作品を発表しまくるラッパーが(当初は)配信なしのフィジカルのみで出した1stアルバムです。英語の歌を聴いても何言ってんだかわからない僕は、「ボブディランやルーリードが何を歌ってるかわかったらもっと好きになるんだろうなあ」といつも残念に感じていて、だからこそ日本で活動する人には日本語で歌ってほしいと常々思っています。MC松島はいわゆる「悪そうなやつらは大体友達」みたいなラッパーではなく「君の友達」を自称しており、そのリリックも知性を感じさせ、かつ親しみやすいものです。日本語ラップのクラシックからの、ちょっと笑えるサンプリングを織り交ぜた面白い日本語です。「俺のヒップホップは音楽のパロディ 99%黒人さんのパクリ」「100年後の人々が名盤として ビーチボーイズとかビートルズ を聞いてないことを祈るっす」というラインには逆説的な音楽への愛があふれていてやられました。にわかヒップホップファンからすると、ヒップホップのリリックは素直というか直接的(「あいつがムカつく」とか、個人的にはダサいけど「Twitterが〜」「インスタが〜」とか)な表現を使ってもダサくなりづらくて、その感じがわかりやすさが求められる時代にフィットしているからだと思います。だから「地元レペゼン」「MC松島、君の友達」の身近感、ワルでもちょっと路地を曲がったらいるかもしれない感が、みんなが大好きな「リアル」なんでしょう。それでも僕はぶっ飛んだロックスターの方が好きだし、出てこないかと期待してしまいますけど。

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