みぞべ
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Dr.Izzy / Unison Square Garden 高1の夏に同じクラスの女の子からこのCDを借りていなかったら今頃色んな音楽を聞いたりベースを弾いたりしていなかったと思います。個人的な思い入れが深すぎる1枚。人生で1番聞いたCDだと思います。音楽もスタンスも大好き。でも田淵はグルーヴを放棄したオブリばっか弾くのでコピバンしんどいです。 Tokyo Rendez-Vous / King Gnu VinylのYouTube再生回数が4桁くらいの時に某音楽メディアで紹介されていて「こんな小難しい音楽売れるんか…?」って思ってたら今や時代の寵児となったKing Gnuのインディーズ時代のアルバム。音楽性に関しては色んなメディアで紹介されているので割愛します。ヒップホップやR&Bなどに興味を持ち始めたきっかけになりました。インスタに大量に湧いてる顔ファンのせいでチケット取れません。許さん。 I’m With You / Red Hot Chili Peppers レッチリっていうベーシストがすげ〜バンドがいるらしいぞ〜って知ったばっかりの時に借りたアルバム。フリーの若気の至り感は抜けたもののキレのいいスラップは健在。ジョンが脱退しジョシュが加入した直後の作品でもあります。このアルバムをよく聞いていたのでジョン復帰は嬉しいけどジョシュ解雇はちょっと悲しかったです The 2nd Law / Muse ミューズで一番聞いたアルバム。前作のThe Resistanceからの流れを汲んだバンドサウンドに囚われない壮大な作品に仕上げ、資本主義の限界を熱力学第二法則になぞらえた一枚です。社会制度に意義を唱える曲だけでなく、ロンドンオリンピック公式ソングにもなったSurvival、ボーカルのマシューが息子の胎動の音をサンプリングしたFollow Meなど、個性豊かな曲が収録されています。 In Absentia / Porcupine Tree Porcupine Treeを知ったのは大学入学後ですが、聞き始めた瞬間に「これだ!!!!!」と衝撃を受けたバンドです。プログレなので曲の展開が難しかったり曲が長かったりしますが、リフがキャッチーで聞きやすいのでこれからプログレを聞く人にもおすすめです。あとドラマーのGavin Harrisonはフレーズの引き出しの量が凄まじいです。YouTubeにThe Chickenのセッション動画がアップされていますが、理解が追いつかないです。いきなりMeshuggahのBleedを叩くな。 |
越智
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The Uplift Mofo Party Plan - Red Hot Chili Pepper ヒレルが死ぬ前のめちゃくちゃやってた時代のアルバムです。3rd。今のライブのセトリにも定着してるのはMe & My Friendsくらいですが、その他にもいい曲(?)たくさんあります。No Chump Love Suckerとか。大体全曲ライブ版のほうがノリがよくてきけます。 Badmotorfinger - Soundgarden Jesus Christ PoseとHoly Waterしか聴いていません。とりあえずJesus Christ Poseが最高すぎる。不協和音がリフになってる。 Bleach - Nirvana 初々しい。このころはまだカートがファッションメンヘラだったんじゃないかと思っています。暗い曲調が多いけど気色悪い鬱ソングはない。About A Girlとか甘酸っぱいです。Bleach以前のデモ音源の曲のほうがさらにいい。Mr Butterworthとか。 Mothership - Led Zeppelin ベストアルバムです。初心者なのでこれしか聴いていない。入門に非常にいい盤なのではないでしょうか。No Quarterとか好きすぎる。ただ全曲長いのが欠点。それがクリアできたらはまると思います。 Freaky Styley - Red Hot Chili Peppers 「キ○ガイでかっこいい」というレッチリを一言で体現したような名前のアルバム。ファンクみたいな曲が多い。本当にこのバンドはコロコロ曲調変える。1分単位の曲が多いので開始2秒で爆音になる。歌詞もくそ。Skinny Sweaty Man と Sex Rapはいい。Nevermindもいい。 |
福田
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syrup16g「HELL-SEE」 素晴らしいバンドsyrupと僕が初めて出会ったアルバム。syrupの他のアルバムと違ってそれほどサビで盛り上がるような曲がない。けれどもそこが良い。アルバム全曲通して抑えめな雰囲気で、ぐったり落ち込んだ気分にゆったりと寄り添ってくれる。値段もお手頃でお求め安い。 YeYe「MOTTAINAI」 清々しい朝に聴きたくなるようなおしゃれなアルバム。 コーラスが綺麗でさわやか。 ふわふわとした曲たちの中に「ゆらゆら」や「うんざり」などの鋭い歌詞が刺さるところがとても良い。 5曲目の「Walking On The Trees」を聴きながら散歩をしていると泣いてしまいそうになる。 a flood of circle「泥水のメロディー」 ファンに人気の曲「ロシナンテ」を含むafocの名EP。 どの曲も荒削りなafocの良さが生々しく感じられるけれども、特に「世界は君のもの」がクサいくらいにまっすぐで良い。 受験期にはこのアルバムに随分と助けられた。 capsule「S.F. sound furniture」 ご存知Perfumeの二回目のインディーズデビュー以来の作曲およびメジャーデビュー以来の作詞作曲を担当している中田ヤスタカとボーカルこしじまとしこのユニットcapsuleの4thアルバム。 capsuleは「MORE! MORE! MORE!」あたりが有名どころだけれども、僕はこの「S.F. sound furniture」がお気に入り。 レトロ調の未来感で全編が統一されていて、アルバムとして音楽を聴く楽しみを感じられる。 最後の曲「レトロメモリー」は全capsuleの曲の中でも屈指の名曲。 Perfume「Spring of life」 シングル。 B面を聴いてください。 「コミュニケーション」が一番偉い。 |
佐々木望
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Translating The Name / Saosin スクリーモで一番好きです。ボーカルは言うまでもないですが、全パート最高です。 TOWN AGE / 相対性理論 相対性理論は初期が好きな人が多いですが、ぼくはそれ以外も好きです。キャッチーながらもかっこいいところが多くて好きです。 Nonagon Infinity / King Gizzard & The Lizard Wizard 高いテンションで最初から最後まで乗り切っているのに疲れずに楽しく聞けて大好きです OK Computer / Radiohead Radioheadの中で結局一番好きです。Airbag, Paranoid Android 等々素晴らしい曲が多いです。ぼくはClimbing up the wall が好きです 草木萌動 / 長谷川白紙 長谷川白紙はエアににと迷いましたが、毒が好きなのでこちらにしました。最新の音楽という感じがあってとてもいいです。なんで長谷川白紙はこんな難しい曲を歌えるのか不思議です |
悠真
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Bob Dylan / Highway 61 Revisite ノーベル文学賞もとったレジェンド、ボブディランが全面的にロックを取り入れた最初のアルバムです。このアルバムは僕が出会った最初のロックアルバムで、このアルバムに衝撃を受けてロックを聴き始めました。このアルバムはなんといっても一曲目の「Like a rolling stone」が最高です。最初の一音を聴くだけで泣けます。この曲のイントロは、全世界の全音楽の中で一番良いイントロだと思っています。もちろん他の曲も全て名曲で大好きな曲です。特に5曲目の「Ballad of a thin man」は好きすぎて100回くらい聴いていると思います。ボブディランの2016年の来日公演は、僕にとって人生初めてのライブで、このアルバムの収録曲やその他多くの名曲が聴けると期待して行ったものの、セトリが原曲のメロディーが跡形もなくなった「風に吹かれて」や、フランクシナトラのカバーばかりでがっかりましたが、このジジイ只者じゃねえな、とよりいっそう好きになりました。 TV on the Radio / Dear Science USインディロックの金字塔的作品「Dear Science」です。USインディロックではVampire WeekendやDeerhunterなども大好きなのですが、一番好きなのはこのTV on the radioです。中でもこの作品は、全編にわたってなんともいえない緊張感に満ちており、1秒たりともつまらない瞬間がないくらい良い作品です。特に10曲目の「Dlz」は海外ドラマのブレイキングバッドでも使われている、めちゃめちゃかっこいい曲です。このバンドはあのデヴィッドボウイが絶賛し(「province」という作品でコラボしている)、海外ではとても評価が高いのですが、日本ではあまり人気がありません。なんとか来日公演をしてもらいたいので、TV on the Radioをもっと聴いてほしいです! The Strokes / Is this it 王道中の王道、ストロークスのデビューアルバム「Is this it」です。アルバムを通して聴いても35分ほどということもあって、知らないうちに何周もしてしまいます。このアルバムが好きすぎて、ストロークスの他のアルバムが聴けなくなってしまうほど圧倒的な作品です。ロックのジャンルが多様化・複雑化していた21世紀初めに、最低限の楽器・要素でもこれだけカッコ良い音楽ができるんだ、ということを知らしめた非常に偉大なアルバムだと思います。アレックスターナーがメンバーになりたがるのも納得。アレックス、代わりにアクモン入ったるから、ストロークスに入ってええよ。「Is this it」完全再現ライブをやりたい! ゆらゆら帝国 / Sweet Spot 僕の中での日本のロックバンドの四天王、ゆらゆら帝国・NUMBER GIRL・サカナクション ・くるりの作品は全部フェイバリットにあげたいのですが、めちゃめちゃに悩んだ末今回はゆら帝のこのアルバムを選びました。もちろん、ゆら帝の入門編としては「3×3×3」 が圧倒的におすすめなのですが、この「Sweet Spot」もなかなかに捨てがたい魅力がある名盤です。次作「空洞です」に通じる空虚感を帯びた曲と初期のガレージロックの感じを残した曲が良いバランスで散りばめられていて、ゆら帝の様々な姿を一つのアルバムで一気に楽しめる作品だと思います。おすすめは、「タコ物語」・「貫通前」・「急所」・その他全曲です。 Perfume / GAME 僕にとってのロックのルーツはボブディランなのですが、音楽そのもののルーツはPerfumeです。中三の時に初めてPerfumeを聴いてから、自分で選んだ音楽を聴く、という行為を始めました。Perfumeでテクノポップを知り、そこからYMOやKraftwerkを聴き始め、今ではクラウトロックも聴くようになりました。Perfumeがきっかけとなって、様々な素晴らしい電子音楽と出会えました。Perfumeは最近の作品になるにつれて、より洗練された、世界に通用するような音楽になっていて、もちろんそうした作品も大好きなのですが、一番はやはりインディーズ時代の面影を残し、アイドル色が多分に残っているメジャー1stアルバム「GAME」です。このアルバムには感動・興奮・驚き・喜びなど全てが詰まっています。最高で最高で最高です。また、Perfumeはなんといってもライブが素晴らしいアーティストなので、ぜひ一度行ってみてほしいです。いつかバンドセットでPerfumeをやりたい! |
中園
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The Beatles / The Beatles 正直The Beatles はどのアルバムも等しく神であり優劣はつけられないですが、特にこのアルバムを聴いていたので挙げました。この時期のThe Beatlesはかなりギスギスしており、録音もメンバーが顔を合わせず行われたが、それでもアルバムとしてまとまっており、しかも二枚組でなお勢いが衰えないというまさに最高傑作だと思います。ちなみに僕はLong Long Longが一番好きです。名曲。 Heathen Chemistry / Oasis Oasisっていうとだいたい1st〜3rdを想像されると思いますが、僕はこのアルバムが一番好きです。このアルバムはちょうど脱サイケの時期で、サイケサウンドとクリーンサウンドがいい塩梅で混ざっており、聴きごたえがあると思います。またノエル以外のメンバーの作曲も洗練されてきており、Born on A Different Cloudや、シングルのカップリング曲ですがThank You for The Good Timesなどは名曲ですよ。 A Moon Shaped Pool / Radiohead 僕がRadioheadにはまったきっかけのアルバムです。綺麗なピアノやギターサウンドと単調なドラム、ノイジーなストリングスが奇跡的に調和している傑作ですね。曲の構成も複雑で聴いててたのしいです。またこのアルバムはその流れも秀逸です。一番の盛り上がりはTinker Tailor Solder Sailor Rich Man Poor Man Begger Man Theifだと思っています。 Foo Fighters/ Foo Fighters FFの1stですね。まだデイブグロールが1人で録音してただけあって、サウンドはNirvanaに近いです。メロディーはNirvanaよりはポップですが、カートコバーンの死の後なのでまだFoo Fighterの中では暗いです。I'll Stick Around や Alone + Easy Target、Exhausted 等は特に暗くかつ激しくて良きです。 Petals / Darlia 有名どころが続いてきましたが、最後はインディーズです。一応説明すると、最近のイギリスのグランジバンドです。もう解散しちゃいましたが…。サウンドはNirvanaとOasisを合わせたような感じです。何言ってるかわかんないと思いますが、聴けば分かると思います。僕は売れると思ってたんですが、このミニアルバム1枚遺して消えてしましました。残念。僕がハマったインディーズは解散する説の先駆者です。でも本当に売れてもおかしくないポテンシャルはあるので是非聴いてみてください。 |
水上(2022年度版)
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2020/03/04 初稿(テキストファイル) 2020/03/06 ワード文書に変更、一部改訂 2021/03/12・18~19・19 更新(2021年度版) 2021/02/26~27・03/06・10・11 更新(2022年度版) 文責:水上 ------------------------------------------------------------------------------------------ 以下の文章は私個人の感想・意見であって、特定の個人・団体とは一切関係ありません また、以下の文章には誤字・脱字や事実誤認が含まれている可能性があります もし、そのような箇所を発見された場合にはご一報下されば幸いです 早いもので入会から3年を迎えようとしており、Favorite CDの頁への寄稿は3回目となりました 昨年度を振り返ると、ビートルズの方面では、遂にMONO BOXやThe U.S. BOX(後者には色々と思う所はありますが、それをここで述べることはやめておきます)を入手し、モノ・ミックスとステレオ・ミックスとを聞き比べたり世界標準ミックスと米国用ミックスとを比較したりという日々を過ごしていました(勿論、ビートルズ以外のこれまでに愛聴してきた音楽への情熱が失われた訳ではありません) また、これまであまり聴いたことのなかった音楽にも少しずつ手を伸ばすようになってきました(フォー・シーズンズやフィレス・レコード関連など) こうしたことを踏まえて、2022年度版はご紹介する作品を一部変更しています ------------------------------------------------------------------------------------------ [凡例1:(アルバム名)/(アルバムアーティスト名)/(オリジナル盤発売年)] [凡例2:「(アルバム名)」、『(曲名)』] 以下では、私の愛聴盤の中から5枚をご紹介します まずは、ビートルズのアルバムから1枚を挙げたいと思います 今でこそ世に(公式に)出回る作品(音源)は世界的に統一されています(2021年10月に初の公式リリースとなった「ゲット・バック」の音源が日本盤CDファースト・プレスのみ異なり一部で話題になったのは記憶に新しい所です)が、嘗ては各国のレコード会社が独自にアルバムを編集し、発売していました(これにより数々の曲でバージョン違いが登場しました) 日本も例外ではありません(60年代中盤からはオリジナル盤準拠となっていきました) というわけで、日本独自編集盤から1枚ご紹介します ビートルズ! / ビートルズ / 1964年 勘の良い方はお気付きのことと思いますが、日本に於ける最初のアルバムです それまでにイギリスで発表されていた曲(「ステレオ!これがビートルズ Vol.1」・「同Vol.2」収録曲+『抱きしめたい』までのシングル)から選出されたベストアルバムと見ることも可能かもしれません(その後「ザ・ベスト・オブ・ザ・ビートルズ」という本当のベストアルバム発売が企画され、品番取得・テストプレスまで進みましたが土壇場で本国からNGが出て、未発売に終わっています) 全曲モノラルでの収録ですが、“偽モノ”(世界標準のステレオ・ミックスをモノラルにしたもの)が混在していないかという点に注目するとより楽しめるのではないでしょうか(尚、2015年にCD化された際には日本側のマスターは使用されず、全曲で世界標準のモノラル・ミックスが使用されています) ここで、フィレス・レコード関連のアルバムから1枚を挙げたいと思います フィレス・レコードはフィル・スペクターとレスター・シルとが共同で立ち上げたレーベルで(シルはすぐに追放されましたが)、これが実質的に機能していた時期はさほど長くないものの、今尚色褪せない数々の名曲を世に送り出しました また、楽曲制作に用いられた手法“ウォール・オブ・サウンド”は世界中に影響を与え、多くのフォロワーを生み出しています フィル・スペクターと言えば「レット・イット・ビー」のプロデュースでも有名ですが、「ゲット・バック」(こちらの方が”ゲット・バック・セッション”のコンセプトに沿っていますし、私としてはこちらも好きですが)を聴いて、彼は良い仕事をしたという思いを強くしています(彼のDV・殺人などの悪行は正当化されるものではないことを申し添えておきます) オリジナル・アルバムとしては「レット・イット・ビー」で正解であったと私は思います 少し話が逸れましたがここで話を戻して、このアルバムをご紹介します ベスト・オブ・スペクター・サウンド / V.A. / 1985年 CDソフトが普及しつつあった頃にビクター音楽産業(70年代にはフィレス作品の日本における権利を獲得し、様々なアルバムを発売していました)が独自に企画したオムニバスで、フィレス・レコードのヒット曲が集められています(スペクターがプロデュースしていない楽曲が含まれていることなどから、“選曲者のスペクターに対する理解度が、ほとんど皆無”という評があることは承知しており、ここで取り上げるか迷いましたが、それでも取り上げたのは以下に挙げる特徴があるためです) このアルバムの最大の特徴はザ・ロネッツの楽曲4曲のステレオ・ミックスを収録していることです スペクターはモノラルに拘っていたことで知られ、彼のライセンスを受けていると謳うCDでステレオ・ミックスを収録しているのは、今のところこのアルバムのみとなります(但し、CD化に際してビクター音楽産業は正式な契約を結んでいなかったという説もあります) 「ティーンズ・クリスマス・プレゼント」・「プレゼンティング・ザ・ファビュラス・ロネッツ・フィーチャリング・ヴェロニカ」ステレオ盤の公式なCD化を切に希望します 次に、大滝詠一(≒ナイアガラ・レコード)のアルバムから1枚を挙げたいと思います 彼は日本に於ける“ウォール・オブ・サウンド”実践の筆頭格と言えるでしょう 昨年は「A LONG VACATION」が発売40周年を迎え(1981年に2回行ったライブの完全版がそろそろ発売されるのではないかと期待しましたが、それはありませんでした)、遂にサブスクリプション配信が始まったことで話題になりました(配信対象にならなかったアルバムのCDがいくつか再プレスされたことも私としては大きなトピックでした) さらに、今年で「NIAGARA TRIANGLE Vol.2」発売40周年となり、これに関連したリリースが控えています(「大瀧詠一」発売50周年記念盤の大瀧側からのリリースにも期待したいのですが、40周年の時の経緯を考えると厳しいように思います) さて、今回は、流石に3年連続で同じ作品を取り上げるのは如何かということでこの作品をご紹介します DEBUT SPECIAL / 大滝詠一 / 1987年 1978年に発売された“自虐精神をこめて発表する大逆説的”(ヒット曲のない)ベストアルバム「DEBUT」(収録曲は雑誌の読者投票で決定するという半ば投げやりなものですが、再録やリミックスを行うなど手間は掛けられています)の初CD化に際して大幅に内容が変更され、ナイアガラ・レコード(大瀧が立ち上げたプライベート・レーベル)創立以前の松本(隆)―大瀧作品群としてリリースされました 流石(リマスター、リミックス、バージョン違い、ボーナストラック追加など)同じものは出さない大瀧詠一、未だにこのアルバムでしか発表されていないライブ音源が含まれています(それだけではなく、既発表音源のリミックスも行われています) さらに、米米CLUBのアルバムから1枚を挙げたいと思います 35年以上の長きに渡って(解散していた期間はありつつも)活動を続ける米米CLUBの大きな魅力の一つは"ソーリー曲"でしょう(ライヴ・パフォーマンスこそが彼らの真髄かとは思われますが) “ソーリー曲”というのはその名の通り、”謝ってしまえば何でもあり”という精神で作られたふざけた方向の曲を指しています というわけで、”ソーリー曲”満載のこのアルバムをご紹介します(2年振り2回目) SORRY MUSIC ENTERTAINMENT / 米米CLUB / 1995年 SONY MUSIC ENTERTAINMENTから発売された2枚組で、初回盤特典の「運コイン」は眩いばかりの輝きを放っています また、親切なことに“SORRY度数”なる指標を用いた全曲解説も付いています 1992年の『君がいるだけで』の大ヒットを受けて“売れ線”路線に傾いていた(そうならざるを得ない状況にあった)中で、このアルバムが発売される半年程前には活動初期からのメンバー2名が脱退し新メンバーを迎えるという大きな出来事があり、原点回帰を狙ったと思われます(結局は2年後に解散を迎えることになるのですが) 当時収録曲の多くがCMソングに起用されており(ブックレットに記載されています)、今となっては懐かしい施設の名前が見受けられます(いざCDを掛けるとそんな感傷は吹き飛ばされますが) 最後に、民謡クルセイダーズのアルバムから1枚を挙げたいと思います 近年評価が世界的に高まってきているこのバンドの存在を知ったのは、実のところ昨年度版Favorite CDを書く少し前のことだったのですが、福生から登場したバンドということで(福生と言えば大瀧詠一)早速聞いてみることにしたところ、すぐに心を掴まれました ドキュメンタリー映画”BRING MINYO BACK”の制作が進んでいる(2022年夏頃に完成予定)とのことで、完成を心待ちにしている今日この頃です 話はこの辺りにして、アルバムの紹介に移りましょう(2年連続2回目) ECHOES OF JAPAN / 民謡クルセイダーズ / 2017年 P-VINEから発売されたファースト・アルバムで、洋楽の要素を取り入れて日本各地の民謡をアレンジ、嘗て先達が試みたという(今年度はこの方面についても追いかけてみたいと考えているところです)“日本民謡とラテンリズムの融合“に挑戦しています 「LET’S ONDO AGAIN」(福生45スタジオ主宰の力作、Favorite CDの過年度分も参照して下さい)は洋に和の風味を加えたもの、こちらは和に洋の風味を加えたものと言えるのではないかと思います ------------------------------------------------------------------------------------------ 以上となります 最後までお読み頂きありがとうございました 過年度分は以下からご覧頂けます ------------------------------------------------------------------------------------------ |
水上(2021年度版)
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------------------------------------------------------------------- 以下の文章は私個人の感想・意見であって、特定の個人・団体とは一切関係ありません また、以下の文章には誤字・脱字や事実誤認が含まれている可能性があります もし、そのような箇所を発見された場合にはご一報下されば幸いです 時の流れは早いもので、Favorite CDの頁に寄稿してから一年が経ちました 改めて読み返してみますと、徒に個人的な文章が長く、「私の音楽人生」とでも言うべき 内容となっていました 2021年度を迎えるにあたり、これを反省し、大幅に文章を改めることとしました(ご紹介 する作品も一部変更しています) ------------------------------------------------------------------- [凡例1:(アルバム名)/(アルバムアーティスト名)/(オリジナル盤発売年)] [凡例2:「(アルバム名)」、『(曲名)』] 以下では、私の愛聴盤の中から5枚をご紹介します まずは、ビートルズのアルバムから2枚を挙げたいと思います 今でこそ世に(公式に)出回る作品(音源)は世界的に統一されていますが、嘗ては各国 のレコード会社が独自にアルバムを編集し、発売していました(80年代に姿を消したよう です) 日本も例外ではありません というわけで、日本独自編集盤から1枚ご紹介します ビートルズ No.2 !/ ビートルズ / 1964年 勘の良い方はもうお気付きのことと思いますが、日本に於ける2枚目のアルバムです(東 芝音楽工業から発売されたアルバムとして) 前作「ビートルズ!」(これも日本独自編集盤です)がヒット曲集に近いものとなったため か、カバー曲・英国オリジナルアルバムB面収録曲が多く収録されていますが、当時の最 新ヒット『キャント・バイ・ミー・ラヴ』も収められています 米国・キャピトルレコードから同年に発売された「The Beatles’ Second Album」と表ジャ ケットが酷似していますのでお間違えのないようご注意下さい(日本独自編集盤のジャケ ットは米国独自編集盤のそれに準じたということでしょう) 一時期、日本では両者が共に東芝音楽工業(→東芝EMI)から販売されていました 英国オリジナル・カタログからも1枚ご紹介します ラバー・ソウル / ビートルズ / 1965年 日本ではこのアルバムから完全に(ジャケットも含めて)英国準拠となりました(米国で はこの後も暫く独自形態での発売が続きました) ステレオ盤に関してはCD化に際して再度ミックスされましたので、LP(CD発売後にプレ スされたものはリミックスマスターを使用していると思われますが)とCD(「ザ・ビート ルズ MONO BOX」に収録のステレオミックスはオリジナルと同一ですのでご注意ください)との聞き比べをしてみるのも良いかもしれません 次に、大滝詠一とその周辺(≒ナイアガラ・レコード)のアルバムから1枚を挙げたいと思います 今年で「A LONG VACATION」発売40周年となりました 遂にサブスクリプション配信も始まるようです しかしながら、今回もこの作品をご紹介します LET'S ONDO AGAIN / Niagara Fallin' Stars / 1978年 渾身の力作「ナイアガラ・カレンダー」の販売不振を受けて制作された70年代ナイアガラ の最後を飾る作品です タイトルから察せられる通り、パロディ・ソングや音頭が中心を占めています 尚、87年再発CD盤は内容が大幅に異なりますのでご注意下さい(入手困難ですが) ここで、米米CLUBのアルバムから1枚を挙げたいと思います 2020年にデビュー35周年を迎えた米米CLUBの大きな魅力の一つは"ソーリー曲"でしょう (ライヴ・パフォーマンスこそが彼らの真髄かとは思いますが) というわけで、この1枚をご紹介します 米米CLUB / 米米CLUB / 1991年 前作「K2C」と対になるアルバムです 米米CLUBの下半身などと形容されるその内容の為か、歌詞カードが初回特典にされたと のことです ふざけたものばかりですが、感動的な曲や後年ベストアルバムに収められた曲もあります 最後に、私の音楽趣味の新たな柱になると思われるバンドの作品をご紹介します ECHOES OF JAPAN / 民謡クルセイダーズ / 2017年 実は、その存在を知ったのは最近のことなのですが、福生出身ということで(福生と言えば大滝詠一)早速聞いてみることにしたところ、すぐに心を掴まれました 「LET’S ONDO AGAIN」は洋に和の風味を加えたもの、こちらは和に洋の風味を加えたも のと言えるのではないかと思います ------------------------------------------------------------------ 以上となります 最後までお読み頂きありがとうございました ------------------------------------------------------------------ 参考までに、2020年度版の本文を以下に残しておきます |
水上(2020年度版)
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以下の文章は個人の感想・意見であって、特定の個人・団体とは一切関係ありません また、以下の文章には誤字・脱字や事実誤認が含まれている可能性があります もし、そのような箇所を発見された場合にはご一報下されば幸いです 以下では、私の愛聴盤の中から5枚をご紹介します [凡例1:(アルバム名)/(アルバムアーティスト名)/(オリジナル盤発売年)] [凡例2:「(アルバム名)」、『(曲名)』] まずは音楽趣味三本柱の一本目、ビートルズのアルバムから2枚を挙げたいと思います 私の音楽人生の原点はビートルズと言っても過言ではありません 彼らに出会わなければ、ドラムを叩くことは無かったかもしれません というよりも、音楽に興味を持っていなかったかもしれません 「スーパー・ライヴ!」(まだ公式にはCD化されていませんでした)を聴きたいというところから、次第にビートルズ日本盤レコードの世界に魅了され、今やレコード・コレクションの世界に足を踏み入れかけています あの美しい赤色… というわけで、日本盤(日本独自編集盤)から1枚ご紹介します ビートルズ No.5 / ビートルズ / 1965年 勘の良い方はもうお気付きのことと思いますが、日本に於ける5枚目のアルバムです(東芝音楽工業から発売されたアルバムとして) それまでに発売された4枚のアルバム(内2枚は日本独自編集)に収録されなかった曲を集めたものです (結果として)『抱きしめたい』のドイツ語版、『シー・ラヴズ・ユー』のドイツ語版を収録&カヴァー曲が多い、というやや好事家向けのアルバムとなっています 初回購入特典のピンナップを求めて、探し回ったのは懐かしい思い出です 因みに2014年に五枚組ボックス・セット「ミート・ザ・ビートルズ」の中の1枚として初めてCD化されました(ピンナップは再現されず…) 英国オリジナル・カタログからも1枚ご紹介します アビイ・ロード / ビートルズ / 1969年 言わずと知れた名作です まだ聴いたことがないという方は是非一度聴いてみて下さい やはり注目は"回収版"CD(CP35-3016) 最近は偽物がよく出回っていますが… 次に、二本目の柱である大滝詠一とその周辺(≒ナイアガラ・レコード)のアルバムから1枚を挙げたいと思います 大滝詠一と出会ったのはつい最近のことでした 高校を卒業したはいいが大学生になり損なった私は失意の中偶々入った中古CD販売店で名盤との誉高き「ロング・バケーション」を手に取ってみたのでした その世界("メロディ・タイプ"の楽曲)に魅了されるまでに時間は掛かりませんでした そして彼の作品を辿り"ノヴェルティ・タイプ"の楽曲にさらに心奪われたのでした というわけで、今回選んだアルバムは… LET'S ONDO AGAIN / Niagara Fallin' Stars / 1978年 大瀧詠一・裏の傑作 渾身の力作「ナイアガラ・カレンダー」の販売不振を受けて制作された70年代ナイアガラの(事実上)最後を飾る作品です パロディ・ソングや音頭が中心で、オリジナル盤の売上は500枚程と言われています 音頭も立派なダンス・ミュージックである、とは大瀧詠一の言 “お次は何が出るのやら”(今年は「Happy Ending」です) 尚、87年再発CD盤は内容が大幅に異なりますのでご注意下さい 最後に、三本目の柱である米米CLUBのアルバムから2枚を挙げたいと思います あれは高校生の頃だったか、ベスト盤「米 ~Best of Best~」を手にしたことがきっかけでした やはり米米CLUBの大きな魅力の一つは"ソーリー曲" (ライヴ・パフォーマンスこそが彼らの真髄かとは思いますが) というわけで、今回選んだ2枚は… 米米CLUB / 米米CLUB / 1991年 前作「K2C」と対になるアルバムです 歌詞カードが初回特典、などというアルバムはかつてあったでしょうか 『私こしひかり』は感動ものです(ライヴ・ビデオ「The 8th of Ace」での歌唱は尚更) SORRY MUSIC ENTERTAINMENT / 米米CLUB / 1995年 活動初期からのメンバーが2名も脱退するという事態を受けて発売された、原点回帰ともいえるアルバムです 初回特典"運コイン"がこのアルバムの内実を物語っていると言えるでしょう(タイトルも然り) 口にするのが憚られそうな歌詞の楽曲もありますが、時折ハッとさせられます 以上となります 最後までお付き合い頂きありがとうございました |
みっちー
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CIDER ROAD/UNISON SQUARE GARDEN 僕の軽音人生の原点、UNISON SQUARE GARDENの4枚目のフルアルバムです。わかりやすく言うと「オリオンをなぞる」以降、「シュガーソングとビターステップ」以前のアルバムで、ユニゾンで一番アニソンロックバンドしてるアルバムだと思います。要するにちょうどいい。4曲目「like coffeeのおまじない」はその中でも一際ポップで、田淵提供アニソンの原点ともいえる楽曲だったりします。てか内田真礼の「Hello, future contact!」とかまんまこれだし。必聴。 Feeling of Unity/Fear, and Loathing in Las Vegas かっけ~~~~~~!!!!!ってなって初めてCDを買ってライブに行ったのがラスベガスです。僕が高校でドラムをしようと思ったきっかけの1つに「Cast Your Shell」の叩いてみた動画(現在は削除されている)を見たというのもあるぐらいです。めっちゃ叫んでるけどピコピコしてくれるんでメタル初心者にやさしい設計になってます。一番好きな曲は「Escape from the Loop」。しばらく落ち着いてからまたラスサビし出すともう気が狂う程気持ちええんじゃ。 回帰する呼吸/the cabs 唯一無二。これ聴いて僕の中のロックバンドの常識が崩壊しました。なんといっても変拍子。それもただ変拍子したいだけの変拍子じゃなく、緻密に計算されていてちゃんと全部気持ちいいんですねこれが。このアルバム聴くと一か月は四拍子の曲が聴けない体になります。個人的に「camn aven」が一番好きです。あとようつべにあがってる「第八病棟」のAcoustic ver.はめちゃめちゃいいです。最も復活を望んでいるバンド。 Another Mind/上原ひろみ 神(GOD)。何度トムジェリに挑戦して挫折したことか。上原ひろみ氏は素人目でもわかるぐらい表現力が他のピアニストに比べてダンチで、それだけでなく圧倒的なアドリブ、なによりピアノに没入しているのがその全身から伝わってくるのに物凄い魅力を感じます。上原ひろみを聴いてしまうと他のジャズピアノバンドが聴けなくなるので最後に聴いたほうがいいです。生で見たことはないのでいつか見たいですね。 放課後ティータイム Ⅱ/放課後ティータイム え!?!??今≪放課後ティータイム≫の話しましたよね??????(しました。) コレコレコレコレこれこれ!!!!!うんうんうんうん。 知らない人に説明すると、放課後ティータイムというのはアニメ『けいおん!』で平沢唯、田井中律、秋山澪、琴吹紬、中野梓により結成された5人組ガールズバンドのことです。『けいおん!』の社会的影響は計り知れないですが、何よりも私の心を支えた作品であり、生きがいであり、神話でもあります。HTTの曲の持つ魅力というのはまず、所謂きらら系アニソンの持つかわいさと軽音楽の持つノリ(バンドサウンド)が融合されてるところにあります(と言っても『けいおん!』以前のきららなんて『ひだまりスケッチ』ぐらいだけど)。またそれらの曲には一つひとつにエピソードがあり、キャラクター・バンド全体のアイデンティティが最も魅力的な形で表れています。一言で言うと究極に"かわいい"。アニメで登場するバンドといったら、他に『涼宮ハルヒの憂鬱』のENOZや『Angel Beats!』のガルデモ、最近ならバンドリとか(あまり詳しくない)がありますが、これらは現実に存在しても遜色ないようなバンドをアニメに落とし込んでいるのに対し、放課後ティータイムは二次元の女の子が歌うからこそ成立するという点で一線を画しています。また曲そのものとしてのクオリティも非常に高いです。HTTの作曲者で代表的な2人としてTom-H@ck氏と前澤寛之氏が挙げられます。Tom氏の曲は「Cagayake!GIRLS」「GO! GO! MANIAC」など派手でテクニカルでコピーするのがめちゃ大変なのが有名(「Unmei♪wa♪Endless!」のベースはアニソン1難しい)。女子高生がこんなの弾けるか!って感じですが、そういったゴリゴリのロックサウンドを落とし込んでいるのがTom曲の魅力です("Tom版「ふわふわ時間」"である「ギー太に首ったけ」は必聴)。前澤曲は「ふわふわ時間」「Don't say "lazy"」など"実際に琴吹紬が作曲していても違和感がない"その再現性に魅力があって、事実軽音部に入部した際における女性ボーカルコピバンの定番曲となってます。と思いきや「No,Thank You!」のカップリング「Girls in Wonderland」は結構ハードめだったりします。 そんなHTTの集大成とも言えるのがこの「放課後ティータイム Ⅱ」。このアルバムはopもedも含まれていない劇中歌のみで構成されているにも関わらずオリコン1位を獲得したヤベーやつです。7曲目「冬の日」はTom曲の中でも一風変わったメロディアスな曲で、これはアニメ一期13話「冬の日!」で澪がりっちゃんに送ったラブレター(歌詞)になぞらえた曲です。このりっちゃんのエピソードがまた良い。あと6曲目の「ときめきシュガー」のイントロは神だと思う。ここまで書いて何が言いたいかというと、『けいおん!』は神ってことです。曲単体でも十分素晴らしいですが、アニメを見ることでその本領は発揮されます。見よう。最近ブルーレイbox買ったんで言ってくれたら貸します。『けいおん!』はいいぞ。 |
かのちゃん
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Enjoy/大原櫻子 野球にしか興味が無かった中学時代の僕が、とある野球選手の登場曲をきっかけに初めて知った大原櫻子。声が良いなあと思い、初めて自分からYouTubeで調べたりTSUTAYAでCDを借りたりして聴きました。僕が音楽を聴き始めるきっかけとなったアーティストですね。皆さんは映画「カノジョは嘘を愛し過ぎてる」だったり、高校サッカーのテーマソングだったり、初期のイメージが強いと思いますが、今回は敢えて3枚目のアルバムを選びました。2枚目のアルバムまでは、主に亀田誠治がプロデュースしており、元気で溌剌とした若さが全面に押し出されたポップな曲が多く収録されていましたが、このアルバムでは、新たにエレクトロポップなダンスミュージックやロック調の曲も、ライブで盛り上がるキラーチューンから綺麗な歌声を聞かせるバラードまで、様々な曲が収録されており、20歳を過ぎた彼女の、大人な一面をも垣間見ることができます。 THE PARK/赤い公園 色々とあって2021年に惜しくも解散してしまった赤い公園。ボーカルが石野理子に変わってから最初で最後のアルバムです。最初のボーカルである佐藤千明の時代もとても好きなのですが、石野理子に変わってからの曲は個人的な好みにものすごく刺さりました。そもそもの声が好きというのもあるのですが、このアルバムでは彼女の良いところを引き出した、今までとは違う新しい赤い公園の曲に仕上がっているという点が素晴らしいところです。ここから再出発してどんな音楽を届けてくれるのか楽しみだったのですが、非常に残念です。 5/ねごと 2019年に解散してしまったねごとの2枚目のアルバム。このアルバムのタイトル「5」には、メンバー4人だけではなく、ファンやスタッフがいたからこそ出来た曲が入っているという意味が込められているようです。ねごとは本当にどの曲も好きで、どのアルバムも良いのですが、特によく聴いていたこのアルバムをあげました。蒼山幸子の透明感のあるボーカルと、楽曲に多く使われている多彩なシンセの音がとても好きです。ちなみに蒼山幸子はソロでも活動されているので、そちらもぜひ聴いてみてください。 My Mind Makes Noises/Pale Waves 洋楽からも1枚。洋楽はあまり聴かなかったのですが、高校時代にラジオで流れていてふと聴いてみたらハマったアルバムです。THE 1975に続く次世代のUKバンドと言われていたPale Waves。ボーカルはアヴリル・ラヴィーンを敬愛していたということからも分かるように、かなり似てる雰囲気を感じます。このアルバムは1枚目のアルバムで、比較的同じような曲調だとか言われていますが、個人的に良く聴いてたことや、EMの新歓でも見たことが印象に残っていて、思い入れのあるアルバムです。 THE GUERRiLLA BiSH/BiSH 2023年をもっての解散、紅白歌合戦出場など、最近世間を騒がせている「楽器を持たないパンクバンド」ことBiSH。個人的にはやはりその楽曲の良さが他のアイドルとは一線を画している部分だと思います。「バンド」と名乗っているだけあって、楽曲はシンプルなロックを基調としながら、シンプルなロックだけではなく、ピアノやストリングスをたくさん使っていて、非常に壮大なものに仕上がっているものも多いです。そんなBiSHから今回悩んだ末に選んだのは、全国のタワーレコードで予告なしに299円で、まさにゲリラ販売されたメジャー2ndアルバム。BiSHの中で結局これが名アルバムだと思います。もう名曲揃いですね。プロミスザスター、My landscapeなどを中心に、GiANT KiLLERSやFOR HiMといったライブでの定番曲まで、もうThe名曲が揃っているイメージです。BiSHは音源も良いけど、ライブ映像がめちゃくちゃ良いです。ライブDVDをたくさん買って、たくさん見ましょう。 |